黄昏のメリーゴーランド

~脳裏でぐるぐる回転している思いを整理~

バニラアイス

ここ最近、子供のオヤツにバニラアイスをよく買う。何となく、私がバニラ気分だから。

血糖値とか気にしながらも、結局自分の分も買ってしまう。日本はバニラアイスの種類も多く、美味しいから。

昨年の3月まで5年半ほどイギリスにいたので、つくづく思う。イギリスにも、ハーゲンダッツをはじめ、美味しいバニラアイスがあるにはあるが、手軽な値段で手に入るバニラアイスは、なんか、違う。甘ったるいのに、こくがなく、やけに固い気がする・・。私が知る限り…。

日本の場合、手軽な値段で買えるバニラアイスのレベルが高いのである。

私のバニラアイス好きは、思えば、小学校低学年からだ。もともと、シャーベットよりもバニラベースのアイスが好きだったが、バニラアイスそのものを好きになったのは、小学校2年だか、1年の、ある夏の午後である。

夏休みだったと思う。その頃、弟と2人、父に頻繁にプールに連れて行ってもらった。ある帰り道、サーティーワン(BR)に立ち寄り、アイスクリームを買ってもらうことに。サーティワンに母とはよく来たが父と入るのは初めてであった。

弟は、5歳か、6歳だったが、「トリプルがいい!」と言い出した。母なら、「多過ぎよ!食べられなくなるから駄目よ!」というが、父は、「そうかそうか、じゃあ3つ選べよ」と。私は、え?いいのかな?と心配に。弟は、シャーベット好きであるから、ここぞとばかりに、オレンジ、レモン、メロン…(?)うろ覚えだが、3つ、どんどん注文した。カラフルなこと!父は、日ごろ甘いものは食べなかったが、食べるとなれば、食べる。ダブルで何やら注文していた。ここまで、あまりに、あっという間であった、

「〇〇(私)は何にする?」

と父に問われ、私は、どういうわけか動揺してしまった。急いで決めなければ!と思うのに、決められない。いつもは、確か、ロッキーロードか、チョコチップ、キャラメルリボンあたりを、母の助言とともに適当に注文していた。母の助言なく、急に、何にする?と選択を迫られたこと、弟のトリプルにびっくりしたこと、父と弟の注文の速さに圧倒されたこととで、言葉が出てこなくなった。そもそも、アイスが欲しいのかもよく分からない・・・。しかし、せっかくだから欲しい。でも、何が欲しいんだろう・・・よく分からない。

せっかちの父が「なんだ、決められないのか。はい、じゃあ、シンプルにこれだ、バニラだ。バニラ一つ下さい」

え?サーティーワンで、あえて、一番シンプルで、一番減っていないバニラ?

自分では決められなかったのに、勝手にバニラにされたらされたで、不満であった。しかし、優柔不断で黙りこんでいた自分が悪いのは百も承知だから、駄々をこねる気は毛頭なく、「うん」とバニラでOKした。

そして、心の中では、早く選ばないばっかりに、こんなつまらないアイスになってしまった、と悔やんだのだが、一口食べて変わった!

バニラって、こんな美味しいんだ!チョコとか、キャラメルとか、マシュマロとかナッツとか、そういうのが入っていないバニラって、シンプルだけどコクがあって、最高じゃないか!

以来、しばらく私は、サーティーワンではバニラを頼むようになった。

が、飽きっぽいので、時には浮気もし(主にロッキーロードに)、高学年になると、浮気の品を本命に変えてしまった。当時の本命はチョコミント…。

(ちなみに、弟はトリプルを頼んだあの日、結局食べきれず、大半を父が食べた)

余談だが、この頃、仲良しの友達数人で交換日記をしていたのだが、その交換日記の題名が「サーティーワン31」であった。アイスにちなんだというより、全員の名前の文字数を合わせると、31だったからだ。6+5+6+7+7=31

ところが、早々に1人(7文字の名前の子が)脱退してしまったので、正確にいうと、長いこと「トウェンティーフォー24」だったのだが、アイスのサーティーワンのイメージが甘くてよかった為、、日記帳のタイトルは、最後まで「サーティーワン31」だった。

ともかく、今日も私は血糖値を気にしながら、バニラアイスを食べた。はてなブログではなく、「サーティーワン31」に色々書いていた頃の、無邪気でサラサラの血が懐かしい・・・。

 

本日のバニラ

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こちらは子供用に。私は昨日これを…。

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